正しい「立つ鳥」になるために

FBページのエッセイを転載※

【12月20日】正しい「立つ鳥」になるために

 

 

9時~17時なので時間的にはフルタイムですが、週に3日会社勤めしています。

だけど、自分がやりたいことが決まったし、ありがたいことにライターのお仕事も増えました。
今のように兼業しながら家のことも子供のことも…というのは支障が出まくっているので会社を辞めようという決心がつきました。

 

 
買い物を忘れるくらいは序の口ですが、振り込みを忘れる、子どもの予定を忘れる…等各方面迷惑をかけ続けていたので、私という人間において処理能力を超えてしまっているのでしょう。

パソコンのようにCPUを変えられればいいけれど、そうはいきませんからね。
会社が嫌いというわけではありませんが何か処理する量を減らすしかないのです。

 

というのが2か月前くらいの話で、社長や同僚にはもう話を済ませていて、来年の3月を目処に今は少し出勤日数を減らしてもらい引き継いで辞めるための準備を進めています。

今すぐ引き継ぐことを済ませられれば1か月もかからないでしょうが、会社的に年末~年度末が繁忙期なので、通常業務が落ち着いたころに引き継ぎをすることになりそうです。

 


スポンサードリンク



 

出勤日を減らして主たる業務から離れるように感じたことは、当たり前だけど一人減ったところで会社はどうってことない。一人の人間にできることの小ささ、無力さそんな感じでしょうか。

少し前なら、後輩が困っていたら阿吽の呼吸で何をすれば助けになるかわかっていたけど、今は忙しさの最前線にはもういないので、事細かく説明してもらわないと分からない。
そもそもその説明自体に時間を取らせるならばかえって手間じゃないか。
そうしたら、できることって電話を取るとか雑用くらい。

もう私ができることってそんなに無いんだなぁとしみじみ。
しみじみ?…いや違う、寂しい?…これもちょっと違う。
「無力だなぁ」と感じる。
これが一番適切な言葉かな。

 

 

 

無力さを感じながら忙しい人達を眺め黙々と引き継ぎ資料を作ることって…面白くないわー。
意味を感じられない、何の時間かよくわからない感覚に陥ることが度々。
出た正直発言!
普通言わないことを言ってしまう勝手な人!

私一人が抱えていることなんて大したボリュームではないし、最悪突然いなくなっても会社は困らないし、そうじゃないと組織じゃない。
でも私はそれを望んでいるわけではないでしょう?

 

 

保育園にも入っていない当時2歳の長男がいながら会社に迎え入れてくれた社長に感謝しているでしょう?

次男が生まれて育児休暇を取るにあたり「1年なんてすぐだから待ってるよ」って言ってくれた先輩(社長もだけど)にはありがとうを何回言っても足りないと感じているでしょう?

元々大きな会社にいて仕事はできる子なのに、いまいちヤル気が無く残業なんて死んでもしたくないっていう、オシャレ命の後輩は最近自慢のネイルを急に短くしてきた。

「この方が当たり前だけどキーボードの入力が速いですからね。私Sさん(先輩)とがんばるし、どうしても仕方がなければ残業もするし、ちゃんとするので心配しなくていいですよ。好きなように自分勝手にしてくれていいんですよ。」
って何とも泣かせることを言ってくれた後輩に伝えることがまだまだあるでしょう?

 

 

今私が会社に行くのは彼らに少しでもお礼をするための時間だった。
後を濁さない立つ鳥になるための時間だった。
めっちゃ意味あるやん。

 

 

当たり前すぎて時々忘れそうになっていたけど自問自答して思い出した。
だから今日も会社に行くよっていう朝に思ったことでした。

 

 

おしまい

FBページにてこのようなエッセイを書いています。はらぺこかぞくのFBページに「いいね」をいただければ更新情報が届きます。よろしければどうぞ^^


スポンサードリンク



この記事が気に入ったら
いいね!しよう

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

浜田 綾

ライター/コピーライター/エッセイスト 1981年生まれ 大阪府高槻市在住 企業で10年間ビジネス文書の作成に携わる。 同年7月電子書籍「ペコのプチエッセイ」を出版。 編集者、コピーライターとして活動の幅を拡大中。 幻冬舎・箕輪厚介氏主催の箕輪編集室にて「嫌われ者たちのリレー式コンテンツ会議」の編集リーダーを務める。2017年6月に「コトバノ」という屋号でフリーランスとして開業。