子どもは「育てる」だけではない!親も「育つ」意識を持てば子育ては100倍楽になる

 

このブログは一応「子育て」ブログです。

 

子どもが2人いて育児をしているので便宜上「子育て」という言葉を使いますが、私はあまり育てている自覚はありません。

 

いえ、一時はバリバリ「子育てだ!」って意気込み、「~な子育て」系の本を買いあさりました。

 

性別の問題だけではありませんが、長男は棒があれば振り回し、石があれば投げ、溝があったら迷わず入るそういうタイプの子どもなので、私からすれば宇宙人だったのです。

 

「きちんと育てないと!」そういう意識がある時期まですごく強かった。それで息詰まりました。

 

今は彼も成長したし、私も忙しくなり四六時中彼のことにいちいち気にしてられなくなった。そしたら不思議と肩の力が抜けて育児がぐーんと楽になりました。

 

子どもは「育てる」だけではない!親も「育つ」意識を持てば子育ては100倍楽になると思う。

 

私の持論ですがそれを再認識した出来事があったので今日はそのお話し。

 


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突如布団の中で始まった「長男の好きなお友達ランキング」

 

ある日の夜長男と次男と私、夫で子どもたちを寝かしつけていました。

長男
ママ、あのさ俺の好きな人ランキング教えたろうか?

おもむろに長男が言いました。

(はっ?いきなり何??早く寝ろよ。)

と内心思ったのは内緒。

 

気になったのも確かなので。

どうしたん?うんうん、教えて!

と聞くことに。

 

この「長男の好きな人ランキング」が意外に面白く、彼の人を見る視点、好みがわかり、彼の意外な悩みまでわかりました

 

長男の好きな友達ランキングスタート!

1位 Tくん

 

長男
うん、じゃあまず1位から言うわ。
えっ?1位からなん?そこは下から違うんや…うん、いいよ教えて!

 

長男
1位は…Tくんです!
あっ、女子違うんや、男の子ね。
長男
うん女は別に興味ない。友達の話やで?

うんいいよ続けて。Tくん好きやもんね、わかるわ。どういうところが好きなん?

 

長男

まぁな、あいつは言うても幼稚園の時からの仲やから付き合い長いやん?俺のことをよくわかってくれてるから一緒にいて楽しいねん。

 

 

これ7歳男子の発言です。

酔っぱらったオヤジの戯言ではありません。

発言がオッサン臭すぎるやろーーー!我が子ながら面白い!

 

確かにTくんと長男は相性がいい。Tくんがボケキャラで長男がツッコミ。ただし細かい修正をするならば、幼稚園以前からのお付き合いで、確か2歳くらいから知ってるはずです。

 

 

2位 Kくん

長男

2位は…Kくんやで!

K君は小学校に入ってからの友達です。

 

私もあまり知らないので

どういうところが好きなん?

と聞くと、

長男
あいつはなぁ、礼儀正しいねん。ほんでルールを守るところが偉い。

 

もう一度言いますが7歳小学1年生の発言です。

居酒屋飲み会トークではありません。我が子ながらオヤジすぎるやろ。

 

7歳で礼儀正しいとか…

話をするときは人の目を見て!大人には丁寧な言葉遣いで!ってついさっき注意されたん誰や?

 

ルールを守るとか…

ピンポンダッシュして学校からクレーム来たの誰や?

 

自分何様やと思ってるねん!でも面白い。

 

 

3位 Yくん

Yくん?全く知らない。たぶん家に来たこともないよね?どんな子?
長男
Yくんはな、サッカーが上手いねん、俺のチームにいてくれると助かる。一緒やと勝てるやん!

利益優先になって来た!何なんこの自己中発言!

でもまぁそういう子が同じチームにいてくれたら助かるんやんね。正直でよろしい。

 

 

あれ?

とここで気がつきます。

 

4位 Eくん

大の仲良しEくんが出てこないのです。

 

Eくんは小学校に入ってから知り合ったのお友達で、長男とすごく気が合うようです。

 

3兄弟の末っ子なので、ちょっと大人びているところが長子である彼からしたら魅力的に見えるのでしょう。一緒にピンポンダッシュして共に叱られた仲です。

 

Eくんは?ママ1位か2位かと思ったわ。

 

と私が言うと、ちょっと悲しそうな顔で、

長男
あいつは4位や。昨日まで2位だったけど今日4位に下がった。
何かあったん?どうしたん?
長男
あいつな、今日学校から帰るとき俺とT(1位の子)が「待って」って何回も言ったのに無視して先に帰った。あいつはもう仲間じゃない。

それで?
長男
それで終わりやけど。

 

我が子ながら極端すぎる、繊細すぎる。

 

そっかー、35年生きてきた私にとっては「で?それだけ?それで?」って思ってしまうけど、7年しか生きていないガラスのハートの彼からしたらものすごいショックだったんだなぁ。

 

しかも私ここで気づくのです。

 

この「好きな友達ランキング」自体恐らくどうでもよくて、長男はただ私にE君との出来事を話したかった、嫌だったことを言いたかっただけなのです。

 

このランキングが4位という中途半端な数で終わっていることもそうだけど、何より私と思考パターンが同じすぎてわかりました。

 

 

嫌なことがあって傷ついた。

だけど傷ついている、悲しいという感情をはっきり言うのは嫌だ。

プライドが高いから傷ついているということを悟られたくない。

そのくせ傷ついていること自体にはどこかで気づいてほしい。

 

という…超めんどくさーーーーい性格。

 

遺伝子って恐ろしい!

 

 

思考パターンが似ているので、してあげられることもわかります。

そっか、それは嫌やったね。悲しいよね。

って話を聞いて気持ちを一緒に共有する。ただそれだけ。

その上で、

 

もしかしたらE君なにか理由があったのかもよ。明日聞いてみたら?

 

長男はうんうん、と黙って頷きながら、

長男
そうやな。うん聞いてみる。あいつ悪い奴じゃないしな。うん。

って言いながらすっきりした顔をして眠りにつきました。

 


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この出来事でわかったこと

「人を見る洞察力」がすでにしっかり備わっているということ

 

  • 自分と波長が合う
  • 礼儀正しい
  • ルールを守る
  • 自分にないスキルを持っている

 

これって大人である私が人に対して良いな、素晴らしいなって思う基準と同じなんです。

 

持って生まれた気質はなかなか変わらない

 

長男は好き嫌いがはっきりして頑固なので、嫌だと強く感じたら何があっても首を縦に振らないのですが、それ以外の些細な出来事は感情に蓋をしがちであること。

私の育て方もあったのかもしれないけど、恐らく持って生まれた気質も大きいと思う。

 

 

母親として私が彼にしてあげられること

強要しない

人を見る洞察力も私が思っている以上にしっかり備わっている。

 

彼は生きてきた年数が少なく経験が不足しているだけであって、人間として未熟であるわけでは決してない。

 

だから私はこの子に何かを強要したり、押さえつけて何かを教えるようなことは絶対にしたくないということを再認識しました。

 

 

困ったら「助けて」を言えるようにする

 

頑固なくせに繊細な一面を持っている、そういう性格のまま生きていくことは、多少の生きづらさを感じることを私は誰よりも知っているつもりです。私を頼ってくれるうちはただ話を聞いて気持ちを受け止めてあげたいなって思う。

 

 

彼が成長して母親と話をあまりしなくない時期になったら、私じゃなくてもいいから、困った時に「助けて」って言えるようになってほしい。

 

家族に、友人に、恋人に、社会に、世間に。

困った時に「助けて」を言えれば「生きる」以外の方法を選ぶことはないと思うのです。

 

 

辛い、悲しい、助けてほしい。困っているときにそれを言うことは恥ずかしいことではないんだよ。

誰かを頼ることはカッコ悪いことではないんだよ。

そういう時には誰かを頼って元気を分けてもらって、自分が元気になれば他の誰かが困っているときに今度は返してあげられればそれでいいんだよ。

 

 

「自立して毎日楽しくただ元気に過ごしてほしい。」私はこの子にこれ以上のことは望んでいないのだから。

 

「困った」「助けて」が必要な時、それが言えるようになるよう彼に寄り添って話を聞いてあげることが今の私にできること。

 

 

まとめ

 

私自身も生き方を変えようとして今自己変革中。「人間として進化しよう」という気持ちさえあれば、35歳だってまだまだ育つのです。

 

「一人の人格を持った人間を、どうすればその子の性格を活かして生き抜くことができるのか」を一緒に悩み考え、時に叱咤しながら支える役割が親なのだと思う。

 

「子育てが~」って偉そうに語る教育本を今まで何冊も読んだけど、なんでかしっくりこないのは私自身が「育てる」意識が薄いからかもしれい。

 

だから

親は子どもを「育てる」だけではなく、親も一緒に「育つ」意識を持った方が子育ては100倍楽しく楽になると思う。

 

「育てる」意識が強すぎると子どもの性格や個性を無視して何かを強要したり、押し付けたりする親になってしまうのだと思う。

子どもは人格を持った一人の人間、強要されると反発します。そうすると育児がしんどくなって、息詰まるのだと思う。

 

親である私たちって、男女がただ愛し合って子どもを持ったという事実があるというだけで、それは人格が優れていることの証明ではないよね?

だから子どもと共に人間として育てばいいじゃないか!長男と話をしているうちにそんな気持ちになったのです。

 

「子育てが~」系の育児本、全部ブックオフに売りにだしてこよっと!

 

多分売ったお金でくら寿司行けるくらいいっぱい持ってるで!

 

 

 

おしまい

 

育児の話等執筆ご依頼お待ちしています。↓


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    ABOUTこの記事をかいた人

    浜田 綾

    ライター/コピーライター/エッセイスト 1981年生まれ 大阪府高槻市在住 企業で10年間ビジネス文書の作成に携わる。 同年7月電子書籍「ペコのプチエッセイ」を出版。 編集者、コピーライターとして活動の幅を拡大中。 幻冬舎・箕輪厚介氏主催の箕輪編集室にて「嫌われ者たちのリレー式コンテンツ会議」の編集リーダーを務める。2017年6月に「コトバノ」という屋号でフリーランスとして開業。