ライターの浜田 綾です。
わー、この書き出し慣れないので照れますね。
まぁいいや。私はライターとして活動していますが、ライターと一口に言ってもいろんなジャンルがあります。
その中の一つにインタビューライターというものがあります。
どれも一通りやってみたいなと思っていたところ、NSAUアートディレクター前田高志さんがインタビューする人を募集しているとのことだったので、挑戦することになりました。
というわけで今回はNASUアートディレクター前田高志さんのインタビューをお届けします。
目次
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アートディレクター/グラフィックデザイナーNASU前田高志さんとは?
前田高志さん
アートディレクター/グラフィックデザイナー
兵庫県伊丹市出身
1977年6月1日生まれ大阪芸術大学グラフィックデザインコース卒業後、
任天堂(株)企画部にて14年間、宣伝広告のデザインを主に従事。
2016年からNASUという屋号でフリーランスとしてスタート。
受賞歴
Art Directors Club(NEWYORK)
OneShow Design
全国カタログポスター展経済産業省商務情報政策局長賞 他前田さんのホームページより引用
私のブログのデザイン、写真、名刺、イラストは前田さんに依頼しました。
このちなみにインタビューも写真撮影と同じタイミングで行いました。
0.宣伝タイム!
まずは宣伝タイムです。何か告知したいことがあればどうぞ!
なるほど。じゃあ価格改定の話をします。
僕のブログでも書きますが、価格を値上げするので、今の価格で仕事を受ける方を数名募集しようかなと思っています。いきなり値上げするのは不親切かなと思いまして。
10万円(税別)の写真撮影&サイトディレクションを15万円(税別)に、それに伴ってロゴデザインも値上げします。
完成するまで本当にこれで良いのかな〜ってずっと思いながら作ってます。
納品した後で「やっぱりここを変えたかった」って気になるのが一番後悔するので嫌なんです。だから価格が高ければ高いほど検証の時間を多くとることができます。
人ってデザインに興味がない人でも服であったりカバンであったり無意識のうちに常にデザインを比較しているものなんですよ。
クオリティが高いと基準の一つは長持ちするかどうかです。長く使うことを想定している企業その方が後悔しないと思います。企業じゃなくても勢いで安価でロゴを作ってしまうと、すぐ変えたくなってしまっている人が多いのではないかと思います。
でも言わない方がいいんでしたっけ?
申し込みはお早めにお願いできると嬉しいですね。
あと、納期が3月4月5月になっても良いという方・・・。
2017年3月より前田さんのサービスが価格改定されるとのことです。
お申込みは前田さんのブログよりお早めに!
質問1. 文章を書くことデザインすること似ている点、違う点を教えてください
文章を書くことデザインすること似ている点、違う点を教えてください。
デザインって一般的には「形を作るもの」と捉えられていることが多いけど、実はそうではなくてグラフィックデザインにおいては「伝える」ことが僕は大事だと思っています。
だから文章を書くこともデザインも「伝える」という意味では同じですね。
文章や文字は読んで理解しないと伝わらないでしょ?デザインは見た瞬間に伝わるものなんです。百聞は一見に如かずって言いますしね。
グラフィックデザインで伝えるのは言葉にすると長いような説明しにくい感覚的なものを伝えることができます。
文章は読んで理解しないといけないのでもっと論理的なものを伝えることができる。
その点が違うと思います。
あれって文章が先にあってそれからその形をイメージするんですか?
↑ブログマーケッターJUNICHIこと松原潤一さんの会社ファンファーレのロゴ提案書
前田さんもファンファーレロゴの制作過程を記事にされています。
また他のロゴについても制作過程を記事で解説していて読んでみるとすごくおもしろいです。
同時か後付けかな。
ロゴをデザインするときに最初に考えるのは「大事なことは何か」「伝えるべきことは何か」を考えます。
その後その作る対象を調べたりヒアリングしたり情報収集してキーワードとしてアウトプットはします。
すると形が沸いてきます。それを分析したり発展させたりして、最後に言語化します。
それはクライアントに説明するためのもの?それとも作ったものを自分で納得させるためのもの?
両方ありますね。そういう説明文がないと物事は決まりませんから。
このサービスが、このロゴが必要なんだという決め手になる考え方を文章にするのは後付けです。
最初から文章化したものでデザインを考えるのってたぶんつまらないものになるんですよ。
だから感覚的に作ったものの方が良いものができる気がします。
感覚的にデザインしたものも理由があるはずなので、後付けで理由を見つけて良いデザインであることの証明をしている感じですか?
やっぱり依頼主であったりその制作したデザインに触れるお客さんはごく一般的な方が多いので、デザインに対して理屈ではなく感覚的にいいか悪いかを判断すると思うんです。
だからそういう意味でデザインを見る人と同じ感覚でいることが大事だと思うんです。
例えば有名なデザイナーさんとかでも一般的な感覚や価値観を知っておくためにあえてドラマを観たりするっていう話を聞いたことがあります。
あ、でも確かにロゴを見る人はごく普通の人だし、私もそうだけどロゴやデザインを見てそれについて理屈をこねることはないですね。
先に文章があると難解だったり理屈っぽくなって伝わりにくく機能しないけど、感覚で良いデザインを作れば理屈は後付けで他の誰かが「こういう使い方もいいよね」とか「こういう考え方もあるよね」とか上塗りしてくれるんですよ。感覚的にも良くてさらに理屈も納得感があるとなお良いデザインになります。
過去に感覚的なデザインが先に生まれて、前提条件を覆したこともありますね。
任天堂時代の話なんで具体的に言えないのが残念なんですが(笑)
と、ここでその裏話をコッソリ聞く。
そのデザインは…ゲーマーでない私でも知っていました。
知っている=メッセージが届いているってこと!
質問1のまとめ
文章とデザインの共通点は「伝える」こと。
違いは伝える速さと内容。
デザインは感覚的なものを伝え、文章は論理的なものを伝える。
デザインは伝わるスピードが速い。
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質問2.なぜブログを使って情報発信するのか?
だからデザインの価値を伝えたいっていうところから始まりました。
デザインにできることを言語化するっていうのは今までしてこなかったので自分の訓練にもなっていいなと思っています。
あーでもそんなに深く考えてなかったかな(笑)
ブログマーケッターの松原潤一さんの影響ですかね。
じゃあブログっていうツールになったのは集客にもなるし周りの人がやっていたっていうことですね?
あ、でも元々ブログはやっていたんです。ゴルフ日記のブログを書いていたこともあるんですよ。
「マエハのゴルフ日記」というブログです(笑)。
ココログのサービスで書いていました。
今でも残ってるはずなのでリンク貼ってもらっていいですよ。
それは初耳ですね(笑)じゃあ元々情報発信するのが好きだったってことですよね。
美大の浪人時代から書いてましたね。
思い起こせば高校で弓道をやっていたときも書いていました。だから原点はそこですね。
任天堂時代も日記というほどではないけど細切れのメモは結構書いていました。だから頭の中のものを文章化して方法論とすることが好きだったってことですね。
ゴルフ日記もゴルフを始めたからには絶対にスコアで100を切りたいって思ったんですよ。
だから100を切るまでの日記を書いているんです。
こんなにうまくならないものはないって思いましたからね。
ビジネスで成功してる人とかでゴルフ好きって多いでしょう?思い通りにならないからこそ攻略したい欲求が沸いてきてゴルフにのめり込むんだと思います。
質問2のまとめ
デザインの価値を伝えたくてブログを始めた。
ブログで情報発信しようと思ったきっかけは集客になるから。
高校時代の弓道部時代に日記を書いていた。
美大の浪人時代も日記を書いていた。
任天堂時代はゴルフ日記を書いていた。また仕事のこともメモとして文章化していた。
つまり頭の中を文章化、言語化することが元々好きだった。
それがブログで発信しているきっかけにつながっている。
質問3.ブログで伝えたいことは?
デザインのプロセスを通じてデザインの価値を伝えたいってことですね。
デザインでこんなこともできるんだってことをわかってもらえるといいなって思っています。
多分一般的には「デザイン=何となくオシャレなもの」っていうイメージだと思うんですよ。
でもそれは間違いです。
デザイナーさんでそういう情報発信されている方って私が知らないだけかもしれないけど少ないんじゃないですか?
佐藤可士和さんっていうアートディレクターはメディアに出て幅広くデザインを啓蒙されていますね。
因みに前田さんがブログで佐藤可士和さんについて記事を書いていました。
デザインって感覚的なものだからそのデザインを知っている、認知されている=伝わっているんですが、それを自覚している人が少ないのかもしれませんね。
ですからデザインにできることをブログで啓蒙している前田さんはすごいと思います。
デザインの価値をわかっていない人は世の中にたくさんいるし、未熟なデザイナーもいっぱいいる。(もちろん自分もまだまだですが)
世の中には素人っぽいデザインが溢れかえっててデザイナーから見れば「これはどうなんだ?」っていうデザインだらけなんですよ。
それはなぜかと言うとデザインの価値がわかっていない人がまだまだ多いからです。
そしてそのデザインを作っている人間も素人であることが多いからだと思います。
そうですね。
というかその「何となくおしゃれ」のレベルすら低いです。
恐らくそれっぽいデザインができていれば「いいやーん」ってみんなが言ってしまう。見る人のOKレベルも低いんです。
良いデザインを知らないと、見る人のレベルも低くなってしまいますよね。
任天堂にいた頃はデザインに対する理解が高かったけど、独立してフリーになってそれを改めてそれを認識しました。
だからブログでデザインにできることを情報発信しようと考えました。
そう言えば、そのテーマで去年はセミナーを開催されましたよね?
私も参加しましたが、良いセミナーでした。
セミナーしましたね。
続編とか、東京での開催は考えていないんですか?
前と同じ内容のセミナーであればやってもいいかもしれませんね。
セミナービジネスがメインの活動ではないのであまり多くのパワーは割けないので・・・。
ただセミナーを去年実施してみて思ったのは、自分の考えのまとめになって自分的にも気づきが多いなってことです。
だから自分のためにもセミナーをするってことはいいことなのかもしれませんね。
私デザインに関係ない仕事ですが、考え方とか聞いていて参考になる話がたくさんあってよかったです。
東京とか需要ありそうな気がしますけどね。
ほんまですか(笑)?
じゃあしようかなー。
「愛のダメ出し企画」が好評だったからダメ出しだけの会もいいかなって思いますがどうでしょうね。
例えば公開ダメ出ししながら簡単なロゴを作るとか…、そういうのもいいかもしれませんね。
おもしろそうですね!
デザイン的なダメ出しもだけど、コンセプト的なダメ出しって大きいですよね。
横ちゃん(出会いを作る専門家の婚活ブロガー横田健一さん)であれば私は「婚活してる人」のイメージが大きかったけど、実は出会いを作ることが目的だったのでデザイン変更に伴い「出会いを作る専門家」っていうコンセプトに変わりましたよね。
彼は、デザインを変更する前から肩書自体は実は変えていたんですよ。
ただそれが伝わっていなかったのでもっと全面的に打ち出そうってことになったんです。
なのでダメ出しすることでデザインをもっとよくするお手伝いができればいいなって思っています。
ダメ出し~って書くと「怖い」って思う人もいるようです(笑)私もダメ出しされましたが、前田さんって怖いというか威圧的なダメ出しはしませんよね?
温和だと思います。
そうですね。温和だと思いますよ(笑)
でもどうなんでしょう。実はダメ出しされた人は怒ってないですかね!?
ナリリンさんとか(笑)実はちょっと心配しています。
ナリリンさんとは…営業コンサルタントの大倉成人さん。
セミナーの愛のダメ出し企画がきっかけでブログのデザインを大幅に変更しました。その制作過程を前田さんが記事にしています。
良くなっているので絶対大丈夫だと思います!
質問3まとめ
ブログで「デザインの価値」を伝えたい。
まだデザインの価値が世の中に伝わっていないと感じたのでデザインにできることをブログで啓蒙していきたい。
長くなるので後編に続きます!!
後編予告は…
前田さんは芸能人の○○に似ている!?
前田さんのブログのとある記事が炎上したときのエピソード。
などなど盛りだくさんでお届けします。
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