【11月16日】ボケる3歳児

FBページのエッセイを転載※

 

次男3歳が通っている預かり保育では毎月お誕生日会があるらしく、みんなでハッピーバースデーの歌を歌った後に簡単な質問をするらしいです。

「好きな食べ物は何ですか?」「好きな遊びは何ですか?」
人見知りが激しい次男は質問されても恐らく答えられていなかったはずだけど、やりとりは見ていて記憶していたのでしょう。最近このインタビューを家でごっこ遊びとしてするのが彼のマイブームです。

 

 

 

次男:「まま、すきなためもの(食べ物)なんですかぁ?」
私:「えっと、明太子かな?」

普通に答えようものなら即座にダメ出しです。

 

次男:「めんたいこちゃう!たまごでそー!(明太子違う、卵でしょ。)」

答えを誘導されるのです。これはもはやインタビュアーではありません。

 

 

これが延々と続くので正直面白くなくなってしまい、ある時私が逆に次男にインタビューしました。

私:「好きな遊びはなんですか?」

すると、

次男:「卵焼き」

私:「えっ?遊びやで?」

次男:「ウィンナー」
えっ?という私の顔を見ながらニヤニヤしながら答える次男。
ああ、そうか。どうやらこれは次男なりのボケらしいのです。
なんと!3歳児でもボケるのか!さすが大阪の子!

 


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そうとわかれば、私もこのままでは気がおさまりません。中途半端はいかん!やるなら徹底的に!もっと面白い答えを引き出すべく何度もすっとぼけます。
私:「えっ?そっちゃん(次男の愛称)遊びやで、遊び!食べ物ちゃうよ?」
何度目かの問いに対して出てきた次男渾身のボケは…

次男:「おなら、ぷぅー」

変顔ももれなくセットでした。
私:「……ふふ、ちょっと面白い!」

私としたことが!典型的な男子の得意技下ネタでやられるとは…。

 

 

 

私:「そっちゃんすごいね!今ボケたんやねぇ。」
私が褒めたので次男はめっちゃドヤ顔。
彼の承認欲求をかき立てたのか、次男はさらなる高みを目指そうとします。
次男:「まま、もっとゆって(ママ、もっと質問して)」

言われた通りインタビューを続けますが、出てきた答えは

ズボン、パンツ…

服飾関係で攻めてきましたが、そこまで面白くない。
いや面白いと思えば面白いのですが、何が良くないって次男の下心がありありと感じられることです。
二匹目のドジョウを狙うべくあごを突き出しニヤニヤしながら得意げに言うにしては面白いとは思えなくて、愛想笑いしておきました。←スパルタ母。

 

 

 

それにしてもママから笑いを取りたくて一生懸命ボケる姿、すごく可愛くて愛おしかったなぁ。3歳でもママを笑わせたいっていう欲求があるんですね。
世間のお笑い芸人さんも最初に笑わせた人は学校の友達であり、兄弟であり、もっと遡れば最初はお母さんだったのかも。

 

そう考えると我が子の笑いのセンスを伸ばすには私はなるべく笑いの沸点を低くしてなんでもゲラゲラ笑うべきなのか、それとも正直なリアクションを続けてレベルを引き上げるべきなのか迷うところです。

 

いや、でもやっぱり正直でないと!嘘はいかん!
と言うわけで私は引き続き笑いに関しては、沸点を高めにスパルタなママで我が子を育てようと思います。

勉強も遊びもやるならやる。中途半端はいかんのです。それが私の子育てで大事なテーマだったりします。

 

 

 

おしまい

FBページにてこのようなエッセイを書いています。はらぺこかぞくのFBページに「いいね」をいただければ更新情報が届きます。よろしければどうぞ^^


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ABOUTこの記事をかいた人

浜田 綾

ライター/コピーライター/エッセイスト 1981年生まれ 大阪府高槻市在住 企業で10年間ビジネス文書の作成に携わる。 同年7月電子書籍「ペコのプチエッセイ」を出版。 編集者、コピーライターとして活動の幅を拡大中。 幻冬舎・箕輪厚介氏主催の箕輪編集室にて「嫌われ者たちのリレー式コンテンツ会議」の編集リーダーを務める。2017年6月に「コトバノ」という屋号でフリーランスとして開業。