FBページのエッセイを転載※

【12月8日】浪費じゃないの日本経済を回しているの

 

会社の後輩Aさんのおかげで私たちのオフィスライフは快適になりました。

経費節減の意識が強かった私と先輩Sさんは、Aさんが来るまでアスクルで頼むお茶は一番安いものを買っていました。

「このお茶美味しくないですよ。変えましょう。」後輩の鶴の一声でお茶は伊右衛門に変わりました。

他にもAさんが好意で持ってきてくれる私物のコーヒーや紅茶はいつも趣味がよく、私と先輩もそれに倣い良さそうなコーヒー、紅茶を見つけたら買い込み会社で仕事の合間に品評会の如く飲み比べしています。

おかけで朝のドリンクタイムが楽しくなりみんなでコミュニケーションを取る時間が増えました。


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小さな会社なので私たち事務員に制服はなく、靴も自前。社内でばたばたうるさいのは良くないと思い私と先輩Sさんはヒールのない靴で出社していました。

後輩Aさんは…無類のオシャレ好き。毎日7センチ以上のヒールで出社します。

「ナースサンダル買いませんか?その方が履いてくる靴選ばないし、仕事中も楽ですよ。」またしても後輩の鶴の一声で3人オソロのナースサンダルを買いました。

確かに毎日快適で楽ちんです。簡単なことなのに彼女が来るまで考えもしませんでした。

 

 

Aさんの改革は続きます。3色ペンも、指サックも、ホッチキスも、セロハンテープの台も…徐々に「安く」から「良いモノ」へ。確かに買い替えることにより作業効率やモチベーションが上がりました。

彼女が「この事務所乾燥しすぎています。目がしょぼしょぼして声ガラガラになります。」(←大げさではなく当たっている。)と愚痴交じりに声を上げ続けてくれたおかげで先日はなんとうちの事務所に立派な加湿器がやって来ました。

社長からの計らいです。驚くべきは節約志向の塊である社長がチョイスしたのはプラズマクラスター付きのめっちゃいい加湿器!Aさんの訴えが功を奏しました。

 

お金をかけることにより得られる効率とモチベーション。
無駄遣いはよくないけど、「良いモノ」を手に入れるためのお金の使い方は大賛成です。

「良いモノ」を手にいれるにお金が必要→頑張ってお金を稼ごう→仕事頑張ろう。そういう好循環になります。

これが「節約と言う名のケチ」が行き過ぎるとどうなるでしょう?
少しでも経費を安く→作業効率は上がらない→お金も増えないけどその中でまたさらに安いものを買う。

悪循環ですよ。デフレスパイラル?違う?
経済においても同じことが言えるんじゃないかな?

 

 

 

私たちはもうずーーーっと「安さで勝負」のデフレ時代に躍らされてきました。

安さ、安さ、安さ…こればかりだと中の人の心も荒んでくるんです。だって何をするにもある程度のお金は必要なのに元手となるお金すら限られてくるから。

お金が全てとは思わないけど、お腹を満たすご飯を買うのも、快適な家に住むのも、素敵な衣服を買うのにもお金は必要。それら衣食住はできれば「安いモノ」より「良いモノ」が欲しいじゃないですか。

手に入れるためにはそこに見合う自分にならなあかんのですよ。まずは効率よく動けたりモチベーションが上がる「最初の一歩」に投資することから始めないといけない。

じゃあ本当に価値ある「最初の一歩」を決める審美眼をどう養えばいいか?それもやっぱりある程度のお金をかけていいモノを使ってみたり、見聞を広める努力をすることでしか得られない。

 

「最初の一歩」をケチっているようでは経済は回らないし世界も広がらないんです。

Aさんの改革の功績は大きく、お金をどんどん使って社内環境を変え、頑固者でケチもとい節約家の社長のマインドすらも少し変えることができているような…そんな気がします。

 

 

「お金は天下のまわりもの」
という名言を盾に私は今日も楽天でたくさん買い物して経済をまわします。
無駄遣いではありません。日本の経済を良くしているのです!

 

 

おしまい

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ABOUTこの記事をかいた人

浜田 綾

ライター/コピーライター/エッセイスト 1981年生まれ 大阪府高槻市在住 企業で10年間ビジネス文書の作成に携わる。 同年7月電子書籍「ペコのプチエッセイ」を出版。 編集者、コピーライターとして活動の幅を拡大中。 幻冬舎・箕輪厚介氏主催の箕輪編集室にて「嫌われ者たちのリレー式コンテンツ会議」の編集リーダーを務める。2017年6月に「コトバノ」という屋号でフリーランスとして開業。