【書評】めちゃくちゃ疲れた日に「疲れた日は頑張って生きた日」を読んで

「疲れた日は頑張って生きた日」は「鬱」じゃなくて「うつ」状態の時に読むと心にしみる本

 やることてんこ盛り、からの「うつ姫」降臨

ここ数日は色々やらなきゃいけないことがてんこ盛りで、今日仕事が休みだったから一気に全部片づけました。

と、できる人風に書いたけど、実際は全然そうじゃなくてやらなきゃいけないことを先延ばしにしてしまいタイムリミットが近づいて、ツケが単に回ってきたってことだけです。

 

あれもこれも一気におりゃーって片づけてるうちに…

だんだん肩が凝ってきて、

背中も痛くなってきて、

腰も痛くなってしんどくなって、

目が充血してきて…

 

最後は全部自分がすると決めたことなのに不満と愚痴が沸々沸き起こるネガティブモードに突入。

数日前に悲劇のヒロインは封印だって言ったのに舌の根も乾かぬうちにまたヒロインが降臨してしまう有様!

 

[blogcard url=”http://harapekokazoku.com/2016/05/20/big-mistake/”]

 

私の言うところの「悲劇のヒロイン」ははあちゅうさんの言うところの「うつ姫」に近い感覚なのかもって思いました。

 

ちなみに「うつ姫」の「うつ」について、著者のはあちゅうさんは本の中でこう書いてあります。

私の中にも鬱はある。時には逃げたくなる。

全部投げ出して、めちゃくちゃにして消えたら、楽になるかもとか思う。

たまには人を攻撃したくなる。

それでもなんとかその感情をなだめて、

明日に進む元気があるから

私の「鬱」はまだまだ可愛い「うつ」かもしれない。

はあちゅう「疲れた日は頑張って生きた日」より引用

 

「うつ姫」全開モード

とある友人にLINEで

 もうだめ、しんどい。もういやだー。 

と愚痴を言い…

 

旦那の前では

うっ、うっ…(ノд-。)

涙目で調理するというヒロインを盛大に演じ…

 

そんなことはお構いなしに家の中でサッカーを延々続ける長男と次男には

うるさーいわーぁぁぁぁー!

とぶちキレてしまい…

 

ありとあらゆることが

 もう嫌…

 

ってなってた時にやってきたのがこの本。

楽天ブックスで頼んでたのが今日届きました。

 

疲れた日は頑張って生きた日 うつ姫のつぶやき日記 [ はあちゅう ]

 

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「疲れた日は頑張って生きた日」を読んで

この本はnoteの「月間はあちゅう」とtwitterのコメントを抜粋したもので構成されています。

 

「twitterのつぶやきの編集かよー」って思ったあなたは甘いです。

 

はあちゅうさんのつぶやきは名言の宝庫だと思う。

 

はあちゅうさんは有名ブロガーで作家。かつては電通でコピーライターとしてお仕事されていたようです。だからからでしょうね。
短い言葉でガツンと伝える能力が半端ない!

私は彼女のエッセーが大好きで、「月間はあちゅう」を愛読しているし、Twitterもフォローしてるからだいたい中身はわかるんだけど、それでも気になったので購入しました。

 

「疲れた日は頑張って生きた日」ってタイトルからして…それそれ!それ今日の私のことやんねー、うん私頑張ったーと勝手に勇気づけられながらすらすらと読破しました。

 

短い言葉とさらに工夫されたレイアウトで読みやすい。

疲れた日に読んでもしんどさを感じないような気遣いを感じました。

 

うつ姫が去っていくまで

本を読み進めながら、そうそう、こういう部分って疲れてる時、落ち込んでるとき、体調が悪い時誰にでもあるよなー特に女子はって思いました。

 

うつ姫状態の女の人に「頑張れー」って言っても無理なんですよ。
もう本人すでに頑張った気分なので。

 

必要なのは…

  • 「よしよし」って話を聞いてくれること
  • ちょっとしたユーモア

この2つなんです。

それが揃えば「よしっ、がんばろう」って起き上がれるんですよきっと。

 

本の中には、

しんどいよね。今は頑張れないけど本当は頑張りたいんだよねって気持ちに寄り添う言葉がありつつ…

ただの自分を愛していたいけど、

ただの自分でいたくない。

はあちゅう「疲れた日は頑張って生きた日」より引用

うんうん、すごいわかる。

 

そこからの…

 

ユーモア(主に下ネタw)が交えられているので、読んでてすごく面白いです。

大体の天才は変態なのに、

大体の変態は天才かっていうと

そうでもない。

はあちゅう「疲れた日は頑張って生きた日」より引用

本当はもっと好きなつぶやきがあるんですが、グーグル先生の怒りを買いそうなので自粛…

ふふっw、ウケル~( ゚∀ ゚)

って気分になりだんだん元気になれます。

 

そして最後のエッセイ「目線を未来に向ける」は、読みながら涙。
うわーこれ全部赤ペンでマークしたい。
そうだそうだ、未来は作れるんだ。

これを最後に持ってくるところも彼女らしいなと思いました。
また明日から頑張ろうって起き上がるパワーが沸いてきた。

 

 

「癒し」と「ユーモア」と「我が子の存在」で起き上がる

因みに…

 

恐ろしく不安定な状態で調理する嫁を気遣った旦那は、私が疲れてる理由を「うんうん」と黙って晩酌しながら聞いてくれて癒してくれました。

 

数時間前に愚痴を言った友人は本気で心配してくれて精一杯のアドバイスを送ってくれたのですが、それは若干方向がズレていて、「それちゃうやーん」って突っ込み入れながらクスって笑えて…ユーモアをくれました。

 

そしてお風呂上りに延々と裸で踊り続ける可愛い息子二人を見ていると、
「そうだ私お母さんだった!」
ってはっと我に返ることができました。

 

そんなわけでこれにて私は本日うつ姫とはさよならです。

また疲れた日、よく頑張った日はこの本読んでうつ姫と向き合ってみたら元気になれるって思える1冊でした。

 

まとめ:うつ姫な女子、うつ姫を理解したい男子におススメ

鬱ではないけど「うつ姫」状態になる女の人は多いと思う。
私もそうだし。
そんな女の人が読むと「わかるわー」って共感できると思うのでオススメ。

 

また

「女ってなんであんなに感情的なの?」
「女の気持ちがよくわからん!」
って思う男の人はこれ読めば女子の心理がわかると思う。
いやわからなくても、女ってこういう部分を持っている生き物だってことが伝わると思う。
もちろんすべての女子がそうだとは限りませんけどね^^;

そういう意味では男性にもおススメです!

 

日ごろ本を読まない人でもするっと読めるし、エッセーとか読まないっていう人には尚更こういう本も読んでみてはどうでしょう?とおすすめしたくなる1冊でした。

 

 

おしまい


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ABOUTこの記事をかいた人

浜田 綾

ライター/コピーライター/エッセイスト 1981年生まれ 大阪府高槻市在住 企業で10年間ビジネス文書の作成に携わる。 同年7月電子書籍「ペコのプチエッセイ」を出版。 編集者、コピーライターとして活動の幅を拡大中。 幻冬舎・箕輪厚介氏主催の箕輪編集室にて「嫌われ者たちのリレー式コンテンツ会議」の編集リーダーを務める。2017年6月に「コトバノ」という屋号でフリーランスとして開業。