※FBページのエッセイを転載※

【5月14日】ムーニーに怒ったところであなたの人生何にも解決しない

 

 

オムツメーカームーニーのCMが物議を醸しだしてることをご存じでしょうか?
知らない方はググってみてください。
きっとすぐ出ます。

CMの中では新米ママがほぼ一人で育児に奮闘しています。
パパの影はほとんど見えません。
いわゆる「ワンオペ育児家庭」でしょうね。
このCMを批判している人の意見は「ワンオペ育児を称賛しているように見えるからけしからん」というもの。

私はこの映像を見た時、なんで炎上するわけ??っていうのが率直な感想。
別にワンオペ育児を称賛はしてないんじゃないかな?

 

気になる点があるとすれば最後のコピー。
「その時間が、いつか宝物になる」
これはちょっと癇に障る。
寝ずに赤子の世話をしてこそ母、母親の通過儀礼だみたいな根性論を強いている感じがするから。

でも全体的な映像に対して不快に感じることはないです。
ご飯食べる暇が無くて食パンかじりながら授乳したこともあるし、私だけがダメな母親に思えて他のお母さんが全てすごく見える。
私もまんま同じ経験があるのでグッときました。
でもそういう感情になるのは、私がそういう時期を過ぎて当時を振り返って見ることができるからでしょうね。

 

 

今まさにワンオペ育児を強いられているママからしたらやっぱり不快なんでしょうか?
今となってはもう想像でしか言えないけど、たぶんワンオペ育児真っ只中にこれを私が見たら怒るどころかむしろ「私だけじゃないんだ」って共感したと思うけどなぁ。

だってワンオペ育児で悲鳴を上げていた私を当時助けてくれたのは夫でも親でもなくてママ友だったから。

夜泣きが酷くて「なんでうちの子こんなに寝ないんだろう。」って呆然としながら話をしたら、
「わかるわー、うちの子もやで、もう窓から放り投げたろかって思うやんなぁ。」(←当たり前ですが冗談ですよ。)
ってゲラゲラ笑いながら共感してくれたママ友の言葉が私の心をどれだけ軽くしてくれたか。

やっぱり「あなただけじゃないよ、大変だけどもうちょっとがんばってみよう」そんな風に感じさせてくれると思うんだけどなぁ。


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でもまぁ人の感じ方なんてそれぞれ、やっぱり「けしからん」って思う人もいるのでしょう。
それはそれで一つの意見。

でもね、思うんだけどその怒り向けるべきはムーニーじゃないで。
あなたを今ワンオペ育児においやった環境に対してもっと怒るべきなんじゃない?
怒りの矛先を間違えてる。

 

子育てって特に生まれたての赤ちゃんのお世話ってほんまに大変なんです。
1人でやるってことがそもそも無ゲー。
助けてもらってなんとかやっていけるものなんです。
1人で抱え込むのがおかしい。

 

夫に相談してみようよ。
親に頼んでみようよ。
それでもだめだったら友達を作るとか市役所とか保健センターの福祉に頼るとか選択肢はいくらでもあるんやで。

人を頼ることなんてちっとも恥ずかしいことじゃないんだから。「できません」「しんどいです」って感じた時にそういう声をきちんと上げれる人の方が偉いと思う。

 

 

待機児童問題にPTA問題。
この先子育てにもなんで?って言いたくなるような理不尽な問題はいくらでもあるんです。
その度にチラシの裏みたいな文句ばっかり垂れて行動しないってカッコ悪い。
一番簡単に変えることができるのは自分だもの。

 

だからもしもあのCM見て言いようのない怒りを感じているのならば、あなたのワンオペ育児に対する不満は相当溜まっていると思われます。
決壊寸前の堤防のようなもの。

そうやって夫や子どもとの関係にひびが入る前に自分の環境を変える努力をしよう。
怒るべきは「ムーニーに」じゃない。
「自分の置かれた環境に」でしょ?

 

 

 

おしまい

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

浜田 綾

ライター/コピーライター/エッセイスト 1981年生まれ 大阪府高槻市在住 企業で10年間ビジネス文書の作成に携わる。 同年7月電子書籍「ペコのプチエッセイ」を出版。 編集者、コピーライターとして活動の幅を拡大中。 幻冬舎・箕輪厚介氏主催の箕輪編集室にて「嫌われ者たちのリレー式コンテンツ会議」の編集リーダーを務める。2017年6月に「コトバノ」という屋号でフリーランスとして開業。