ライターの浜田綾です。
当ブログのインタビュー企画の第3弾です。
今までのインタビュー企画はこちら
【第1弾 アートディレクター/グラフィックデザイナー NASU 前田高志さん】
アートディレクター、グラフィックデザイナーNASU前田高志さんにインタビューしてきました!前編
アートディレクター、グラフィックデザイナーNASU前田高志さんにインタビューしてきました!後編
【第2弾 占い師 宮田シロクさん】
今回は第3弾として放送作家の渡辺龍太さんのインタビューをお届けします。
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放送作家の渡辺龍太さんとは?
渡辺 龍太さん
放送作家
普段、主に情報番組の構成や、ナレーションを書いたり、ラジオ出演などをしています。
高校生の頃、メルマガを初めて書いて、数百人の読者を集めて以来、テレビ・ネット・出版と他業種で働きながらヒットコンテンツとは何かを15年以上研究しています。
渡辺龍太さんブログより引用
放送作家としてお仕事されている傍らでブログ運営もされている渡辺さん。
書くものの視点が面白くて私もブログをいつも拝見しています。ブログのアクセス数も多く、また渡辺さんが寄稿したメディアでの記事では数千「いいね」がつく記事をたくさん書いておられる放送作家さんです。
渡辺さんは東京にお住まいなのですが、プロフィール写真の撮影(NASUアートディレクターの前田高志さん撮影、因みに私のプロフィール写真も前田さん撮影です!)を兼ねて来阪された日に直接お会いする機会をいただけました。
このインタビュー時の写真も前田さんに撮影していただきました。
0.告知タイム
その1.ブロガーコミュニティを始めます
そういうブログはもっとまとめるのが上手い人がいたり、最新情報にアップグレードされた瞬間にそのブログじゃなくてもよくなってしまいます。「この人のブログだから読みたい」って思ってもらうには、その人の個性があるかどうかなのでファン作りが大切です。
僕は芸能人や文化人の方とお仕事で接する機会が多いので彼らのテクニックを参考にしながら、ネット上における文化人をいっぱい作りたいんです。そのプロデュースするサービス「個性発掘場」を作りたいと思います。
因みに渡辺さんのコミュニティのより詳しい内容についてはインタビューの後編でお話ししてもらっています。
その2.本の出版やラジオ出演があるかもしれません
大手出版社から大手出版社からコミュニケーションに関する本を出版予定です。それから某FMラジオ局でレギュラーコーナーを持てるかもしれません。
その3.ブログ記事を書くチャットボットを作るプロジェクトを進行中(※コラボしてもらる起業家募集)
ブログにおいて個性を発掘するということは結局は文章の技術力に依存してしまうんですよ。それをライターさんなど代理で誰かに書いてもらうのも悪くないけど個人のブログで毎日それをやるとなると結構な金額になりますよね。
そこで今経営コンサルタントの方と話をしながら長期的なプロジェクトとして進めている案件があるんです。
チャットボットのように「今日どうでしたか?」と聞かれてそれに応えていく。それを繰り返すうちに軽く記事が1本できるようなシステムを構築したいと思っています。
僕一人の力では無理なんでエンジニアさんを探しつつプロジェクトを進めています。
雑談は面白いのに書くのが大変だという人は割と多いのでそういうサービスがあればブログがもっと面白くなるんじゃないかと考えています。
僕もあったら使いたいし、それによって今までブログに挑戦しなかった人を取り込めるかもしれないと思うんです。そうすれば面白い人がいるよってことで人生変わるかもしれない。
ありとあらゆる人が自己表現のツールを手に入れるわけです。
でも実現したいです。ネットに強いコンサルの方と協力して進めています。でもスピード感がないと誰かがやるかもしれませんからね。
興味があって一緒にこのプロジェクトをお手伝いいただける方は連絡してもらえると嬉しいです。興味のある方はこちらをご覧ください。
質問1.放送作家になぜなろうとしたのか?
放送作家になろうと思ってなったわけではない!
なぜ放送作家になろうとしたのか教えていただけますか?
テレビ、面白いこと、文章を書くことが好きだった
僕は番組での即興トークは好きだったものの、ネタや漫才が好きなわけではないということ。だから違う刺激を求めたくて、映画が好きだったこともあってアメリカに行って向こうの大学で数年間学んできたんです。
映画を撮ってみる授業も学びましたし、自分で演技したりもしたんですよ。
あとはそれと同時に文章を書くことも好きだったんです。
少し話が戻りますが、高校生の頃にまだ始まって間もないころの「まぐまぐ」のサービスでメールマガジンを始めてみたんです。
当時17歳の犯罪が多くて僕も同世代だったので同世代としての意見を書くって言うのがメルマガのテーマでした。そうしたらネタとタイトルのキャッチ―さでかなり多くの読者さんが集まってくれたんですよ。
記憶が定かではないけど連載2回くらいで700人くらいだったかな。とにかく思っているよりも多くの方が登録してくださったんです。
その時から面白いことを言えているのかな?という気持ちはなんとなくありましたが、このメルマガの反応でもって不特定多数の人のいい反応を得られた。
これは僕の中で大きかったです。形はまだないけれど「何となくこうやって面白いことを発信して一生生きていけたらいいなぁ」と思ったきっかけになりました。
ただ「タレントになりたいとい」うような明確な形がなかったので、目の前にある自分を必要としてくれるものをこなしてきたというのが正直なところですね。
NHKの外国語セクションのディレクターになる
ちょうどNHKが日本のことを外国の人に発信することに力を入れ始めたころだったんです。それに伴いディレクターをたくさん募集しているということを知ったんです。外国語放送のセクションに専門のディレクターを派遣しているような会社があってそこに応募したんです。
どうせ受かりっこないと思っていたけれどでも一方で受かるといいなぁという気持ちもあったので精一杯経歴を盛ったんですよ(笑)
でも意外に毎日新聞とかは学歴を問わなくて大学中退の人も多いんですよ。なのでジャーナリズムの世界は学歴だけじゃない開かれた世界なのかもしれないと希望を持つようにしていました。
後は半分ギャグですが面接には企画書も持って行ったんです。
内容はネットで調べた世界のホームレスの写真を並べて、日本のホームレスは清潔。一方でアメリカやロンドンのホームレスはそうではない。
これを見るだけでも東京の安全性が分かるというホームレス図鑑みたいなものを企画したんです。放送できるかどうか内容はかなりきわどいですがね。
23歳くらいでいきなりNHKの外国語セクションでお仕事させてもらったんです。
僕の働いていたNHKの外国語セクションでは、AD的な役割の人がいなかったからかもしれませんが、割とすぐに自分で取材して自分でナレーションをつけたり3分くらいのVTRを作らせてもらうことができました。
NHKは内部の教育制度が整っているのでナレーションの書き方とか一通りのことを仕事なのでお金をもらいながら学べました。それに加えて英語セクションだったからか職種がディレクターだったからかは分かりませんが23歳がもらうお給料としては到底考えられないくらいのものをいただけたんです。
その辺から「そっか、ちょっとうまく自分を見せれば世の中うまくいくぞ」みたいな気持ちは正直ありましたね(笑)
そうしてディレクターの仕事をしながらもやっぱり僕のもう一つの軸である「書くこと」も学びたくて書き方講座みたいなところで文章の勉強もしたんです。
昔からキャイーンさんが好きだったこともあったので彼らの事務所の浅井企画が主催していたライター講座を受けました。その時に「NHKのディレクターさんがこんなところに来てくれた」ということで、僕がちょっと目立ったんです。
それでそこの講師の先生やNHKを通して知り合った放送作家との方との人脈ができたんです。その流れで放送作家の仕事もいただくようになったんですよ。
放送作家の仕事こそ好きな仕事だと気づく
放送作家の仕事をやってみて思ったことは、映像に関して放送作家は責任を取りません。カメラを回してロケに行くこともしません。
企画を考えてナレーションを考える、つまり会議室でパソコンがあればできるような仕事が放送作家の仕事内容なんです。僕が好きなものはこれんだなってことがわかったんです。
僕が一番好きで面白いのは放送作家の仕事だとはっきりわかったんです。放送作家の仕事でも収入はそれなりによかったですしね。
これでやっと放送作家になった理由の答えになりましたね(笑)
お笑いや映画、演技など面白いことが元々好きだった。書くことも好きだった。面白いと感じたことを色々やってみて辿りついた職業が放送作家だったというわけですね。
最初にまぐまぐで書いたメルマガの時から面白いものを表現するツール、その後も自分が認められたツールが文章だったわけです。これがもし今みたいにyoutubeがあって喋るのが好きならば違った道を歩んでいたかもしれませんね。
質問1のまとめ
- テレビやお笑い、面白いものが元々大好きだった
- 高校生の時メルマガで自己発信したら予想より反響が大きく文章を書くことが面白いと思った
- アメリカの大学で演技や映画について学んだ
- NHKでディレクターとして番組制作の経験を積んだ
↓
自分が好きな面白いものを制作できるのが、テレビの仕事で、その中でも文章を書くことが好きだったので放送作家の仕事に行きついた。
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質問2.放送作家以外の渡辺さんの活動や取り組みを教えてください
本の出版
先輩の放送作家でライターの仕事もやってる方がいるんですよ。今はネットの時代なのでもう需要はありませんが昔は500円くらいの雑学本が良く売れたんです。僕もネタを出したりお手伝いしていたんです。
本って目立つところに置かないと売れませんよね?なので出版社は各本屋に自分の出版社のスペースを日ごろから確保してもらっているんですが、ある程度の出版本数を出さないとそのスペースを他の出版社に渡されちゃうんです。
だから儲からなくてもいいからとにかく何か本を出さないと!っていうタイミングがあるんです。
それでたまたまその瞬間に知り合いから「何か本になるような企画はない?」と言われたんです。
僕は思い付きでもとにかく即興で何か発言することがこだわりなのでその場で企画を言いました。
当時豚インフルエンザが流行っていたので豚インフルエンザ以外にも怖い病気はたくさんあるのでそういう病気の特集はどうかと。
というわけで最初はTVディレクターとして「思わず人に言いたくなる伝染病の話」という雑学本を出したんです。
著者名も当初は名前は出ずに「~制作委員会」という感じになる予定でした。
でも僕の名前で出したかったので出版社に交渉したんです。出版社からすれば~制作委員会であっても僕の名前でも目的は棚の確保だから売れないって思ったんでしょうね。
印税の率を下げるけどそれでもいいなら名前で出版していいという結果になりました。
僕にしてみてもそこまで売れるとも思ってませんし、もらうお金も大して変わらないなら自分の名前で本を出したという実績を優先しようと思いました。
自費出版でもなく普通に企画が通って出しているので影響力もあるわけです。それがきっかけで放送作家の仕事も増えました。
とりあえず企画を出して一通り商業ベースに乗せられる24歳なんだろう、という風に見てもらえるようになったということでしょうね。
じゃあ例えば寝る前とかに「こんな企画はどうかな?」とか考える時間を持つようにしてるんですか?
例えばこれから会議ならば移動の電車の中で「これからする会議の内容はもっとこうしたほうが面白いのに」というような感じ常にお腹の中ではこうすればもっと面白いを考えているんです。
それを即興で出した結果今までうまくいって認めてもらって今の僕がいるんです。
演劇での活動
放送作家の先輩で演劇をしている人がいるんですよ。
僕もアメリカで映画の勉強をしているときは学生の映画ですが出演しましたしアクティングの授業も受けたことはあります。ただ当時の僕は引っ込み思案で声も小さかったので演技なんて考えられませんでした。
でもそういう自分を変えたくて演じることを経験したいと思ったんです。
25歳のころです。放送作家の仕事をしつつでも割のいい仕事だけをのこして量をセーブして舞台に出演してたんです。
こういう手法はアメリカではよくありますが日本ではあんまり学ぶシステムはないんですよ。日本でも欽ちゃんと次郎さんのネタは即興だったようです。
30代に入って活動の全ての点が線で繋がってきた
スティーブジョブスの言葉で「人生においてバラバラの経験(点)であっても将来それが何らかのかたち(線)で繋がる。」っていうのがあるんですが、30台に入ってようやく今までやって来たことが線で繋がって来たのを感じています。
- 僕は文章をずっと書いていた
- アメリカで映像や演技の勉強をした
- 映像の仕事も経験がある
- 即興での演劇もやっている
これらは全て放送作家の仕事に繋がっています。
また僕はきゃいーんの天野さんのメルマガを3年くらい書いていたんです。これは天野さんからコミュニケーションの方法などのお話しを聞いて書くわけですが、やっぱり天野さんもインプロをベースにしているというようなことをおっしゃってました。
というわけでアメリカは僕が映画や演技を学んだ国であると同時にインプロが盛んな国である。そのインプロは僕がお仕事させてもらっている芸人さんもベースにしている。そんな風に点と線が繋がってきました。
だから職業は放送作家なんですが、放送作家として裏方で文章を書き、プレイヤーとしてしゃべったり演じる経験もある、人間はなかなかいません。一つ一つのスキルは「点」であり、これらができる人間は他にもいますが、この「点」が繋がり「線」になる。これらのスキルを全てできるのは僕だけなので、これが僕という人間の個性に繋がっているそう感じています。
質問2のまとめ
放送作家以外の活動として
- 本を既に2冊出版していて出版に力を入れている。(3冊目も出るかもしれない!?)
- インプロという即興のお芝居に出演している。
後編へ続きます。
後編は・・・
放送作家として活躍している渡辺さんがブログを書くようになった理由からコミュニティを運営しようと思った動機。
また渡辺さんのブログコミュニティについて内容を詳しく聞いて行きたいと思います。
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