ずーっと彼女のことが好きになれなかった。
この町に来て最初にできたママ友なのに好きになれなかった。
そういう気持ちになる私がおかしいんだと思い、自分を押し殺していた時が一番つらかった。
今も決して好きにはなれないけれど、ちょっとだけ彼女への見方が分かったことがあったので今日はそのお話し。
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彼女、Aさんの許せない部分
彼女…私は名前も緩く地域も書いてるし、ついに顔も出したので…ほんまのイニシャルはダメですね。仮にAさんとしましょう。
Aさんの好きになれない点は主に2つ。
- 自分の価値観を子どもに、私にも強要するところ
- クレクレで何故か私にばかり頼ってくるところ
1.自分の価値観を子どもに、私に強要してくるところが好きじゃない!
Aさんは「乱暴だから、仮面ライダーやキョウリュウジャーはちょっとどうなのかな。」と言う特撮否定派。
「中毒性が強すぎるから」という理由でゲームも全否定です。
我が家は家族全員特撮大好きだし、ゲーマーじゃないけど普通にゲームも好き。だからその点がまず合わない。
いや、嫌いなのは別にいいんですよ。好みなんて人それぞれだから。
私が気に入らないのはそういう思想を持っていながらも、Aさんはそれが少数派であることを自覚しているので、その他大勢のママ友の前ではその思想を出さないこと。
そうやってのらりくらりとかわし決して強い主張はしない。
なのに私と二人になると、
なんか知らんけど大学で心理学を勉強していたらしい。私にも説教する口調でした。
とのこと。
というか…
みんなの前と私の前で言ってること違うやん。どっちやねん!
ダブルスタンダードやん!二枚舌やん!
私そういう大嫌いなんだけど。はっきりしろ!
おまけにAさんの子どもは、見せてもらっていないのになぜか特撮ものが大好き!戦いごっこ大好き!なタイプ。残念ながら親と子の願望のミスマッチ。
これによって引き起こされることは…よその家でおもちゃを取る、持ち帰る。我が家でもありました。
Aさんの子がおもちゃを持って帰った事実を一応やんわりと伝えた時の彼女の能面のよう表情が忘れられない。
言われなくても叱ってるよ!
っていうかもっと申し訳なさそうにしろ!
もっと言えば叱ってやってくださいじゃなくて、あなたが叱らなあかん問題やろ!
こういう点においてはどうしても好きになれなかった。これは今もそう。変わらない。
2.クレクレで何故か私にばかり頼ってくるところが好きじゃない!
もう一点は、Aさんはとにかく「クレクレ」であること。
「クレクレ」とは、他人の物をやたらと欲しがったり、無理に自分の要求を通そうとしたりする人を指す言葉。こうした特徴を持つママは、しばしば「クレクレママ」と呼ばれることがあります。
彼女は詳しくは書けないけど、特殊な職業のフリーランスなのでとにかく忙しそうだった。だけど「保育ではなく教育を受けさせたい」という強い願望があり、保育園に子どもを入れるのは嫌らしく、無理して幼稚園。
うちの子が通っていた幼稚園は幼稚園と保育園が一体となっている認定こども園だったので、ワーキングマザーも多いけど、そこはやっぱり幼稚園。参観など親が参加しないといけないことが結構あった。
だから余計に忙しくなるのはわかるけど、彼女はとにかく幼稚園のプリントを無くす人でした。予定を覚えてないからしょっちゅう聞いてくる。その都度写メで送りました。週1はあったな。
それとなぜかやたら子どもを預かって欲しがる。しかも当日急に。私も鬼じゃないし助け合うことって大事だと思ってるから、できることはしてあげたい。でもさっき書いたような事情がありAさんのことが好きじゃないので正直気乗りしない。
私だけがママ友じゃないと思うのに、なぜか毎回私に聞いてくる。信用しているのか、聞きやすいのか、使いやすいのかわからないけど。
つまり1の「持論を強く持っていてそれを彼女の子どもや親しいと思っている私には強要する」くせに2の「クレクレでやたら頼みごとばかりしてくる」こと。これが理由でAさんが猛烈に嫌いで許せませんでした。
好きな人にはとことんしてあげたいんですよ。私。でも嫌って思う人にまで尽くしてあげられるほど寛容ではない。
私も彼女を頼ればよかったけど嫌いだし、そもそも人に貸しを作ることが嫌いなので悪循環に陥り彼女との付き合いが密な時期はしんどかった。
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私もクレクレに、頼りきり、甘えっきりになっている!?
人を頼ることがあまり好きでない私は自分が超のつく方向音痴であることを自覚しているので、大事な予定があるときはかなり早く家を出ます。迷子になる時間を込みで考えるから。
配布されたお便りやメールもわりときちんと目を通す方でした。
だけど最近私も忙しくなり、ママ友づきあいにおいてはクレクレというか助けてもらってばかりであることが増えてきました。
先日小学校PTAにて
先日のPTAのセミナーは…まず集合時間を間違えた。というより時間が変更になっているLINEを見落としていた。
当日の集合時間が30分遅くなっていた。
それを見落とした私は30分早く学校に到着。いや、正確にいうと自分が定刻だと思っていた5分前についてるので35分早い。
あれ?集まる部屋の鍵が開いてない。LINEグループですぐさま連絡。
ふふん、何も知らず気分はすっかりできる子!私ってば予定の5分前というベストタイミング。ふふん!
ところが当然ながら私は35分早く来ているのでPTAの他のメンバーからの返信は
あれ?と言いたいのは私の方。
LINEを慌てて遡ると、間違っているのは私。この時点で何かがくーんとなる。私恥ずかしい。
了解了解!気分を切り替えよう!ポジティブシンキング!お役に立てることをしよう!
と思い職員室!職員室!!職員室?
あれっ行ったことないわ。そういえば。いつも誰かが先に来てくれて鍵を開けてくれていたんだ。
あー、まずは職員室の場所探しだ。
ここで間が悪いことに授業が始まる。だれも歩いていない。地図って学校にあるんかな?それすらわからん!
LINEに返信しないのでさっきの彼女が
と書いてくれる。
おーゴッド!神の救い!まさにそれが分からなかったんだよ!
さぁ北館の2階、2階ね!よし!北館!
そう思って進もうとした矢先、重大なことに気づく。
北館ってどこよ?
っていうか今私がいるのは何館よ?
この学校には北館以外に何館があるんだよ?
まずそこからわからない!
恥ずかしい、情けない。なんでこんなに方向音痴なんだろう…。
でも周りには誰も歩いていなくて、地図もあるかないか分からなくて、(後から知ったけど地図はあったみたいです)、情けないけど意を決してLINEする。
すごーく、申し上げにくいのですが、北館がわからないんです>_<そもそも自分が今何館にいるのかも分からないんです。
ググれカスとはまさにこのこと!情けない…。
わかってるわー!
でもググるもんがないんだもん!
グーグル先生もうちの学校の地図まで知らないんだもん!
誰も聞く人がいないんだもん!
色んな感情が交錯しながら待つこと数秒。
あなた神ですか?仏ですか?菩薩様ですか?
なんて優しい心が広い!内心「ちっ、ググれカス!」て思われててもいい!ありがたい!
ようやく職員室の場所を初めて知った私は鍵をゲットし、PTA室のカギを開けました。気づけばみんながやって来て私が早く来た30分間は迷子でうろうろしていた時間に消費されたのである意味予定調和。
彼女の透き通るような笑顔には「ググれかす」の表情は全くなくて、きっと心からの笑顔。
この瞬間彼女に惚れそうになる。
いや違うやん!そうじゃない。
何というかじーーーんって心の奥に響くものを感じる。
人に寛容であること、受け入れることのできる彼女の懐の深さ。
と同時に思い浮かんだのはなぜかAさんの顔。寛容になれなかった小物な自分のこと。
私は…どうして私はAさんにこれをしてあげられなかったのだろう?
人を許すこと、寛容になること
今思えばAさんの仕事に対するプロ意識は相当高かった。週3のぬるい働き方の私よりもはるかに忙しかったはず。仕事と子育てにいっぱいいっぱいだったんだ。
私も会社とライターの仕事二つかけ持つようになり、もう手がいっぱい抱えきれない。なのに好奇心が強いからあれもこれもやってみたくなる。
その結果子どもの予定を忘れてしまったり、お恥ずかしながら引き落としまでに銀行にお金を入金し忘れるという大失態もあった。私何やってんだって思うことがしょっちゅう。
私は手一杯になると、自分が思っているよりも処理する能力がうーんと低く、そのくせ人に頭を下げることを良しとしないめんどくさい生き物だっていうことにようやく気づいた。
普段ならまずしないような小さな「しまった!」や「うっかり!」をたくさん繰り返し、恥をかいて、たくさん頭を下げた。その結果見えてきたこと。体験してわかったこと。でもちょっと想像すればわかることなのにね。
私やっぱりAさんにこの点においてはもうちょっと親切にしてあげるべきだった。
ただ忙しくて見落としてるだけだったのに、もうちょっと彼女のことを想像してあげればよかった。恐らく彼女も人一倍プライドが高いので恥を忍んで私を頼っていたのだろう。その辺の気持ちを汲んであげることができてなかったな。
ここで書いても仕方ないんだけど…。ごめんね。
とはいえ…、子育ての考え的な部分においてはやっぱり合わないんだけどね!これは変わらない。だから基本的には好きではない。
私は嫌な人が生活圏内に入ってくると排除レーダーがとやかく働くけれど、当然一人で何もかもできる人間じゃない。そんな完璧人間なんていないし。多かれ少なかれ人に迷惑をかけて助けてもらって生きてきた。
今度嫌いって思う人が現れたら、どういうところが嫌いなのかきちんと考えよう。
許せる部分を探そう。
想像力をもっと働かせよう。
いいところをもっと探してあげよう。
許せなかった彼女のことを少しだけ許せる自分になろう。
自分もたくさん許されてここまで生きてきたことを思い出せるようになろう。
そうすれば無駄な感情に振り回されることなく毎日もっと楽しくなるはず、と思った日のお話しでした。
おしまい
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